〈ご本人さま〉 70代 男性 要介護4/呼吸器疾患で入院中
〈ご家族さま〉 長女さま(近隣在住)
〈入居ホーム〉 介護付き有料老人ホーム(医療連携あり)
退院期日が迫るなかでの施設探し
70代の男性は、呼吸器系のご病気のため病院に入院されていました。
息切れや倦怠感が強く、日常生活の多くに介助が必要な状態で、在宅酸素(酸素投与)と、必要時の痰吸引といった医療行為も行われていました。
リハビリや治療の区切りがついたタイミングで、病院からは「◯月◯日までに退院先を決めていただく必要があります」
とご案内がありましたが、もともとお一人暮らしで、自宅に戻ることは難しい状況でした。
近くにお住まいの長女さまは、仕事をしながら一人で在宅介護を担うのは現実的に難しいこと、酸素や痰吸引に対応できる老人ホームがどこにあるのか分からないこと、退院期日までに本当に間に合うのかという不安と焦りを抱えておられ、病院の地域連携室(医療ソーシャルワーカー)さまに相談。当センター希をご紹介いただき、お問い合わせをいただきました。
医療行為と退院期限、二つの大きな不安
病院・長女さま・当センター希で情報を整理させていただく中で、主なポイントは次の3つでした。
- 酸素投与・痰吸引が必要なため、受け入れ可能な老人ホームが限られること
- 退院期日まで時間が限られており、受け入れ先を早急に決める必要があること
- できるだけ長女さまが通いやすいエリアで探したいというご希望があること
「どこに相談したらいいかも分からず、不安でいっぱいでした」とお話しされていた長女さまに対して、当センター希では病院の地域連携室さまと連携しながら、具体的な老人ホーム探しを進めさせていただきました。
病院・施設と連携しながらの受け入れ調整
まず、病院の主治医・看護師から酸素の使用状況(流量・時間帯など)、痰吸引の頻度やタイミング、移乗や体位変換に必要な介助量
、今後想定される呼吸状態の変化について詳しく情報提供をいただきました。
その内容をもとに、看護師が日中常駐している、酸素管理・痰吸引に対応可能である、往診医や訪問看護との連携体制が整っているといった条件を満たす介護付き有料老人ホームを中心に候補を絞り込みました。
並行して、退院期日と各施設の空室状況の確認、医療行為を含めた受け入れ可否の打診、紹介状・看護サマリー・薬剤情報提供書など必要書類の確認を、病院・施設の双方と連絡を取りながら進めさせていただきました。
見学については、長女さまがお仕事を調整しやすい日程に合わせ、1日で複数施設を回れるようにスケジュールを調整。
当日は、酸素ボンベや在宅酸素の管理方法、痰吸引をどのような体制で行うか、夜間の呼吸状態が不安定になった場合の対応、看取りまでの方針などをその場で確認していただけるよう、事前に質問事項を整理したうえでご案内しました。
退院日と入居日を合わせたスムーズなご退院
最終的には、病院から車で30分圏内にある介護付き有料老人ホームへの入居が決まりました。
- 酸素・痰吸引に対応できる看護体制が整っていること
- 24時間の見守りと、必要時の医療機関との連携がとれること
- 長女さまのご自宅からも無理なく通える立地であること
が決め手となりました。
退院当日は、病院と連携しながら、介護タクシーの手配、在宅酸素機器の取り扱い確認、病院から施設への必要書類・お薬の引き継ぎ
までを一本化して調整させていただき、「退院日=そのまま老人ホームへご入居」という形で、スムーズに新しい生活へ移っていただくことができました。
ポイント
● 退院期日が決まっている方でも、病院の地域連携室・主治医・紹介センターが連携することで、酸素・痰吸引といった医療行為に対応した老人ホームへのご入居につながるケースがあります。
● 酸素投与や痰吸引が必要な場合は、看護師の配置状況や、夜間も含めた医療連携体制を事前に確認しておくことが大切です。
● ご家族さまが近くにお住まいの場合でも、見学日程の調整や退院日・入居日の段取り、介護タクシーの手配までまとめてお任せいただくことで、安心してご準備を進めていただけます。