〈ご本人さま〉 80代 女性 要介護3/京都市内でご主人さまと二人暮らし
〈ご家族さま〉 長女さまご夫婦(京都市内在住)
〈入居老人ホーム〉 介護付き有料老人ホーム(京都市内/特定施設入居者生活介護・看取り対応)
在宅介護の限界と「民間ホームは高いのでは」という不安
80代のお母さまは要介護3。
京都市内の持ち家でご主人さまと二人暮らしをされていました。
デイサービス週3回、訪問介護、福祉用具レンタル(ベッド・手すり)など、介護保険サービスを利用しながら在宅生活を続けておられましたが、
- 夜間のトイレ介助や見守りで、ご主人さまの体力が限界に近づいている
- たびたび転倒があり、入院後に「ご自宅に戻るより、施設も選択肢です」と病院から提案された
- 介護付き有料老人ホームは「費用が高そう」で、年金と貯蓄で本当にやっていけるのか不安
という状況でした。
背景として、要介護・要支援認定者は年々増加しており、在宅介護にかかる1か月あたりの費用も思った以上にかかるという声が多くなっています。
今回のご家族さまも「このまま在宅を続けるのも大変。でも民間ホームはもっと高いのでは…」と悩まれていたタイミングで、当センター希の口コミをご覧になり「介護保険制度やいろいろな公的制度も含めて、一度整理してほしい」とお問い合わせをいただきました。
当センター希で行わせていただいた主なサポート
1.現在の在宅介護の「見えないコスト」を整理
まず当センター希では、ご家族さまと一緒に、介護保険サービスの自己負担(デイサービス・訪問介護・福祉用具など)おむつ代やタクシー代、食費など、介護に伴う生活費の増加分、病院への通院・入院時の医療費を洗い出し、在宅生活を続けた場合の月間・年間の概算を表にして整理しました。
その結果、在宅でもすでに「月あたりこれくらいは出ている」という具体的な数字が見えてきて、「民間ホーム=一気に高くなる、ではなく、まず今すでにいくら出ているかをちゃんと見た方がいい」という共通認識を持つことができました。
2.介護保険・公的制度の「使えるもの」を整理
次に、介護付き有料老人ホームを選んだ場合に利用できる制度として、公的介護保険(特定施設入居者生活介護)→ 要介護3の方は、介護サービス部分を1〜3割負担で利用できる
高額介護サービス費→ 1か月の介護保険サービス自己負担が、所得に応じた上限額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度
医療費がかさんだ月の高額療養費制度
年間の介護・医療費が一定額を超えた場合の医療費控除(確定申告)
などを、「どれくらい使える可能性があるか」「使った場合・使わない場合の自己負担はどう変わるか」を、ご家族さまと一緒にシミュレーションしました。
特に、「介護付き有料=すべて全額自己負担」というイメージを持たれている方も多いため、
介護部分:介護保険の対象であり、1〜3割負担+高額介護サービス費の対象
住まい・食事・光熱費など:介護保険対象外だが、在宅でもかかっている費目
と分けて考えることで「民間老人ホームでの全部が新しい負担ではなく、在宅時の費用がかたちを変えて出ていく部分も多い」というイメージを持っていただくことができました。
3.市役所・ケアマネージャーとの連携
高額介護サービス費や高額療養費については、
どの窓口で
どのタイミングで
どのような書類を用意して
申請するのかが分かりにくい、というお声も多くあります。
そこで当センター希では、
現在担当のケアマネージャーさま
市役所の介護保険課・国民健康保険/後期高齢者医療の窓口
と連携し、
対象になり得るかの事前確認
必要書類のリストアップ
申請のタイミング(入居前後のどの時期が良いか)
を整理したうえで、ご家族さまにお伝えしました。
「手続きの流れが分からないから不安」
という部分が減り、
「制度を前提にしたうえで、民間老人ホームを検討してもいいかもしれない」
というお気持ちに変わっていきました。
4.民間老人ホームの比較・見学同行
費用の見通しがある程度ついた段階で、
- 介護付き有料老人ホーム(特定施設)
- 医療連携・看取り体制のあるホーム
- ご家族さまが面会しやすい京都市内のエリア
を条件に、複数の民間老人ホームをピックアップし、当センター希で見学の調整・同行を行いました。
見学では、
- 日中の過ごし方(リハビリ・レクリエーション)
- 夜間の体制
- 将来、要介護度や医療ニーズが重くなった場合の受け入れ方針
などを一緒に確認し、ご本人さま・ご家族さまが「ここなら最期までお願いしたい」と感じられた老人ホームに入居を決められました。
入居後の変化とご家族さまのご様子
ご入居後は、
お母さま:夜間も含めた見守りと介助が整い、転倒への不安が軽減、生活リズムが整い、食事量や表情も安定
ご主人さま:介護の肉体的負担から解放され、体調が整ってきた、面会に行くときは夫婦の時間として穏やかに過ごせるようになった
といった変化が見られました。
ポイント
● 在宅介護の費用も、平均的に見ると決して小さくなく、在宅だから安く、施設だから高いとは一概に言えません。
● 民間の介護付き有料老人ホームを検討するときは、介護サービス部分、介護保険(1〜3割負担)+高額介護サービス費の対象、住まい・食事・光熱費など、在宅時にもかかっている費目という視点で整理し、介護保険制度や高額介護サービス費・高額療養費・医療費控除などを組み合わせて、現実的な負担ラインを見極めることが大切です。
● 当センター希では、現在の在宅費用の見える化、使える制度の整理と市役所・ケアマネージャーとの連携、そのうえでの民間老人ホームの比較・見学同行・入居調整まで、一連の流れを通じて制度を上手に使いながら民間老人ホームに入居するお手伝いをさせていただいております。