〈ご本人さま〉 80代 男性 要介護3/京都市内・持ち家(一戸建て)でお一人暮らし
〈ご家族さま〉 長男さまご夫婦(大阪在住)
〈入居老人ホーム〉 介護付き有料老人ホーム(京都府内)
老朽化した持ち家での一人暮らしと、「家をどうするか」の悩み
80代の男性は、長年住み続けた京都市内の一戸建てでお一人暮らしをされていました。
奥さまに先立たれて以降も「慣れた家だから」と在宅生活を続けてこられましたが、
- 2階との行き来がつらくなり、階段の昇り降りが負担になってきたこと
- 掃除・庭木の手入れ・設備の不具合など、家を保つための手間が増えてきたこと
- 転倒歴があり、夜間にトイレへ行く際の不安が大きくなっていたこと
などから、少しずつ「この先も一人で暮らし続けるのは難しいかもしれない」と感じるようになりました。
大阪にお住まいの長男さまご夫婦も、「父の家は思い出もあるけれど、このまま一人で住み続けるのは心配。とはいえ、年金だけでは希望されている介護付きの老人ホームに入るのは難しそうで、自宅をどうするかが一番の悩みです。」と話されており、「自宅をどう扱うか」が、入居を考えるうえで大きなポイントになっていました。
そのような中で、「自宅売却も含めて相談できるところはないか」とお問い合わせをいただきました。
自宅売却が前提だからこその不安
ご相談時の主な不安は、次のような点でした。
- 希望されている介護付き有料老人ホームに入るには、入居一時金や月々の費用を考えると自宅売却がほぼ必須であること
- 「売却が決まる前にホームを決めていいのか」「売却後、入居までの間はどうするのか」など、タイミングのイメージが持てないこと
- 実家を手放すことに対する、ご本人さま・ご家族さまそれぞれの気持ちの整理がついていないこと
当センター希では、まずご本人さま、長男さまとゆっくりお話をさせていただき、これからどのくらいの期間、老人ホームでの生活を想定されているか「最後まで暮らせる老人ホーム」を希望されるのか、「まずは介護付きで様子を見たい」のか自宅に対する思い入れ(残しておきたいのか・誰かが住む予定はあるのか)などを丁寧にヒアリングしました。
そのうえで、介護の安心と自宅の扱いの両方を、どう整理していくかを一緒に考えるところからスタートしました。
当センター希で行わせていただいたサポート
1.ライフプランと施設選びの方向性の整理
まず、どのくらいの費用がかかる老人ホームを選ぶのかの目安を持つために、
- 現在の年金収入や貯蓄の状況
- 自宅を売却した場合、大まかにどの程度の資金が確保できそうか(※具体的な金額は不動産会社の査定前提)
- ご本人さまが希望される生活(個室・立地・医療的なサポート など)
を整理し、費用感と施設の方向性をすり合わせました。
この段階ではまずは月額費用を抑えつつ、介護と医療の体制がしっかりした介護付き有料老人ホームを軸に検討を進める方針となりました。
2.提携不動産会社へのつなぎと、売却の流れの見える化
当センター希では不動産の仲介業務は行っておりませんが、高齢者の住み替えや実家売却の実績がある不動産会社と連携し、
査定の依頼方法
売却までの一般的な流れと期間
売却前にやっておくとよい準備(不要品の整理 など)
について説明しました。
そのうえで、ご本人さま、長男さまのご同意を得て、当センター希から信頼できる不動産会社をご紹介しました。
3.「売却完了を待たない」入居スケジュールの調整
ご不安として大きかったのが、「売却が決まるまで老人ホームを決められないのか?」という点でした。
当センター希では、不動産会社から提示された売却の見込み時期、老人ホーム側の入居可能時期や仮押さえ期間をそれぞれ確認し、まずは入居候補の介護付き有料老人ホームを数件に絞ること。
査定額や売却の方向性が見えてきた段階で、本命の老人ホームに空室状況を確認すること。
入居日・自宅の退去日・売買契約の日程が大きくずれないよう、関係者間で調整するという流れを、ご家族さまと一緒に整理しました。
売却完了後しばらくしてから入居するのではなく、売却の目処が立ったタイミングで、スムーズにご入居いただけるようにするために、老人ホーム側ともこまめに連絡を取りながら調整しました。
4.見学・入居当日の同行と、ご自宅整理のサポート
入居候補の老人ホーム見学については、ご本人さまの体調に配慮し、1日あたりの見学件数を調整、長男さまが来られる日程に合わせて、複数件を効率よく回れるスケジュールを作成、当センター希の相談員が同行し、介護・医療体制や生活の様子、最期まで暮らせるかどうかなど、気になる点を一緒に確認しました。
入居が決まった後は、入居日当日のホームまでのご送迎、ご本人さまの生活に必要な家具・荷物を最小限にまとめるためのアドバイス、不動産会社との打ち合わせの際の日程調整のフォローなども、当センター希で行いました。
入居後の変化とご家族さまのご様子
介護付き有料老人ホームへご入居後、
- 夜間の転倒を気にすることなくトイレに行けるようになった
- 入浴や移動の介助を職員に任せられることで、身体への負担が軽減
- 食事も規則正しくとれるようになり、体重と体力が少しずつ回復
といった変化が見られるようになりました。
ポイント
● 自宅売却が前提となる場合でも、介護のこととお金・家のことを切り離さず、一緒に整理していくことが大切です。
● 売却完了を待ってから老人ホーム探しを始めるのではなく、不動産会社・老人ホーム・ご家族さま・当センター希が連携しながらタイミングを調整することで、住まいの空白期間を減らすことができます。
● 当センター希では、自宅をどうするか迷っておられる段階のご相談、不動産会社へのおつなぎ、施設見学・入居当日の同行やご送迎(一部エリア)まで、切れ目なくお手伝いをさせていただいております。