〈ご本人さま〉 80代 女性 要介護2/賃貸マンションでお一人暮らし
〈ご家族さま〉 息子さま(東京在住)
〈入居老人ホーム〉 サービス付き高齢者向け住宅(京都市内)
在宅生活の不安と施設検討のきっかけ
80代のお母さまは京都市内のマンションで独り暮らしを続けてこられました。
長年の友人も多く、できれば住み慣れた家にいたいというお気持ちが強く、介護保険サービスを使いながら生活していました。
しかし、徐々に足腰が弱くなり、一人でトイレに行くのが難しくなってきたり、料理中に火の始末を忘れそうになることが増えてきた
など、一人暮らしの高齢者の場合、施設入居を検討する一つのサインとも言える状況が出てきました。
息子さまは東京で仕事をされており、頻繁に帰省するのが難しい状況でした。
「母の希望も大切にしたいが、遠方にいることで十分にサポートできるのか心配」とのことで、当センター希へご相談がありました。
遠方に住むご家族さまの不安と施設選びのポイント
ご相談時の主な不安は次の3点でした。
- 老人ホーム選びは大きな決断だが、遠方に住んでいるため情報が不足していること
- 帰省した際に立ち寄りやすい場所にあるか、見守り体制が整っているかを両立させたいこと
- お母さまの「自分のペースで暮らしたい」というお気持ちと、安全性のバランスをどう取るか
当センター希で行わせていただいたサポート
1.直接訪問・電話での丁寧なヒアリング
当センター希では、まずお母さまのもとへ直接伺い、ご本人さまのご希望や不安をお聞きしました。
お母さまのご希望は、できるだけ今までの生活スタイルを大きく変えたくないこと、自分の好きな時間に起きて、好きなものを食べたいことでした。
一方、息子さまのご希望は、急な体調変化の際にすぐに気づいてもらえる環境であること、遠方にいてもお母様のの状況が分かる体制でした。
両方のご希望を整理し、お母さまの生活リズムや希望を尊重しながら、安全面をしっかり確保できる住まいという方向性を、ご家族さまと一緒に言語化しました。
2.遠方からでも比較検討できる資料の作成
当センター希で複数の候補施設をリサーチし、居室や共用部の写真、スタッフ体制・夜間の見守り方法、1日の流れやレクリエーションの内容、食事の例、医療連携の概要などをまとめた資料を作成しました。
これにより息子さまは、東京にいながらでも複数の老人ホームの雰囲気を具体的にイメージしやすくなり、どこがお母様に合いそうかを事前に絞り込むことができました。
3.見学同行と後日の情報共有
実際の見学にはお母さまが参加され、当センター希の相談員が同行しました。見学の際には、
- スタッフの声かけの仕方や表情
- 他の入居者さまの過ごし方
- お風呂やトイレの使いやすさ
など、パンフレットでは分からない部分を重点的に確認し、その内容を写真とメモにまとめて息子さまへ共有しました。
息子さまからは、「自分も一緒に見に行ったような感覚で比較できた」と、安心のお声をいただきました。
4.契約・入居までの調整
最終候補が固まった段階で、施設側とも連絡を取りながら、本人面談の日程調整、必要書類の確認、入居日と引越し日程のすり合わせ
などを当センター希でサポートしました。
息子さまには電話やメール、オンライン面談を通して状況を逐次共有し、遠方にいながらでも一緒に決めていける形を整えました。
入居先と決定のポイント
最終的に選ばれたのは、京都市内のサービス付き高齢者向け住宅でした。
決め手になったポイントは、
- 息子さまが帰省した際に立ち寄りやすいアクセスの良さ
- 日中・夜間の安否確認サービスと、必要に応じた生活支援が受けられること
- お母さまが「ここなら自分のペースで過ごせそう」と感じられた、落ち着いた居室と雰囲気
といった点でした。
入居後の変化とご家族さまのご様子
入居後、お母さまは、
- スタッフによる見守りと食事提供により、三度の食事をきちんととるようになった
- 転倒への不安が減り、気持ちに余裕ができた
- 他の入居者さまと談笑する機会が増えた
など、生活リズムと表情に良い変化が見られるようになりました。
息子さまには、老人ホームと当センター希が連携し、定期的に近況をお伝えしています。
「遠方にいながらでも母の様子が分かるので、以前よりずっと安心できるようになりました。一人暮らしのまま不安な状態で暮らすより、今の形を選んで本当に良かったと感じています。」とのお声をいただいております。
ポイント
● 独居で転倒や火の管理に不安が出てきたタイミングは、老人ホーム入居を検討する一つの目安になります。
● ご家族さまが遠方にお住まいの場合でも、「ご本人さまへの直接訪問+ご家族さまへの電話・オンラインでの丁寧なヒアリング」により、双方の希望を整理しながら施設選びを進めることができます。
● サービス付き高齢者向け住宅は、住まいとしての自由度と見守り・生活支援の両方を両立しやすく、遠方にお住まいのご家族さまにとっても安心しやすい選択肢となるケースがあります。